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作文『劇団笠戸丸との思い出』

 2月11〜14日の劇団『笠戸丸』との思い出というテーマで作文を書きました。どの作文も、その生徒にしか書けない、書いた生徒の気持ちがよく伝わってくるものばかりでした。ここでは、生徒が友達の作文を読み、その生徒が「作文の中で一番いいなあ」「気持ちが一番伝わってくるなあ」というところを抜き出しました。
 生徒達は、ほとんど辞書も使わず、また先生にも聞かず、ひたすら思い出して考えて書いていました。

それでは、上級生の作文の“ハイライト”を見てみましょう。
(生徒が書いた作文には、アドバイス・添削など教師は一切手を加えていないので、生徒のありのままの純粋な気持ちを見て感じとって下さい)




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舞台はもう準備していた、会館でお客さんが増えていた、もうすぐ時間でした。劇団員達は発表の一時間前に静かで準備が出来ていました。最初には太鼓とソーランーの発表でした。その日頑張らなきゃと思っていた。ほこりを持ちうれしくしていました。劇が始まる前に「頑張れ。」と言いました。「バン」と一週間を楽しみにしてた劇が始まってた。急いで見に行きました。舞台はとてもきれいでした。楽しいとき悲しいときも面白い方法でブラジル日本移民を見せました。私が一番好きだったのは踊りと音楽のところでした。皆の演技はすごく上手でした。間違っても気付かなかった場合もありました。
劇が終わったとき、拍手は多かったです。色んな人写真を撮ったりサインをもらったりしていました。
 二月十四日土曜日、出発。朝からもう舞台の掃除でした。生徒達も劇団員達も掃除していました。出発の時間が近づいた。悲しい顔もちろんあったけど「本当によかった。」の顔も絶対ありました。皆泣き始めていた、特に女。バスに入って「またくるかな。」と考えていました。最後は感謝の気持ちありがとうの言葉が残りました。インタビューのまとめは劇の皆に渡しました。毎日あの紙を見たらピラールで作った思い出を思い出せるように。した話も、撮った写真も作った友達も心の中にもう一つの特別な思い出です。一期一会。
 またいつかピラールに来てください劇団笠戸丸の皆。本当にありがとう。

        岡村 千恵美
       「劇団笠戸丸と一緒」より

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僕のグループにはボンバーマン達人サンジファン、ファイナルファンタジーおたくまでいました。日本人何人かがこっちにむかってきました。「見学させていただきます、よろしくね。」って言われました。
そこから楽しい楽しい劇団員との授業が始まりました。そして、変わった自己紹介をしてから全員でのゲームが始まりました。最初のゲームはペア作りで、次はまた他のゲームをやって、最後にはだるまさんが転んだをやりました。劇団を見るたびに変なポーズなっていたりしてすごくおもしろかった。
なぜかは知らないが、いつも劇団が鬼をやっていました。そのあと、やっと休み時間になり、劇団と遊んだりして、ちょっとしたインタビユーの時間になりました。
始めは皆どこから始めりゃいいか分らなくて、そのときあっちから自己紹介を進められて、
そのとおりになった。それから話がだんだんでて、質問一つ、答えと同時に笑いが出てだんだん盛り上がって行きました。
皆は楽しみ始めそれからふざけたり遊んだり、初恋を聞いたりして、楽しい思い出になりました。
最後には、記念写真でこのインタビユーを心に刻んで、インタビユーは終わり、終ったが、まだまだ頭の中に残る大事な記憶となりました。
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                            角田 明男
              「頭に残る記憶」より


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 それからは、夕食の時間に入りました。私はエリーナ先生とえりの間に座りましたから全然、話が出来ませんでした。
「あー。あの時は、劇団員達の間に座りたかった、もっと話したかったな。」と今はあの時の事を後悔しています。
 木曜日、私達はゲームをしました。仲人探し、だるまさんがころんだ、などをやりました。とてもつかれました。
「あァー。たのしかったなぁ。」と思いました。
 そして二時間目はインタービューをしました。
「私は誰とインタービューをするのかな。」と水曜日からずっとおもっていましたからちょっときんちょうしていました。
 私のグループはけいじとあきおでした。それで、相手は、まりさん、まやさんと真島たかしさんでした。
 はじめは、話がちょっとむずかしかったがだんだん話しやすくなんて来ました。でも、残念ながら、質問全部出来なかったです。
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                南 渚
          「私の思い出」より 
            


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インタビューでは、緊張はあまりしていませんでした。質問にちゃんと答えてくれていたけど、僕は、彼女たちの美しさに見とれていました。答えにわ、おもしろい答えもあったしビックリした答えもありました。劇団員とたくさん話せた事や劇団がピラールに来てくださった事も本当によかったです。でもさらによかったのは、インタビューで可愛い美人の女の子のインタビューになった事です。カフェでは劇団員とお話ししたり、誰もがスゲェーと思うサインをもらいました。そのあと、劇団の人たちのメニューは、練習練習だけです。でも練習をみていると、
「さすが劇団ですな。練習でもこんなに気合入っているね。」
と思いました。
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             木村 肇
          「劇団笠戸丸」より


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私はとても楽しみにしていました。水曜日は日本語学校に来れなくてますますワクワクしました。そして木曜日、普通のブラジル学校の授業、普通の昼食の時間。普通の日本語学校の授業になるはずだったのに何かが、誰かが私の一日を変えた。劇団の皆様がいたこの三日間プラスちょっとは楽しくて楽しくて一日中日本語学校にいたい気分でした。
人間は魔法使いで、魔法のかけ方によってとてもいい一日に出来るし、すごく嫌な一日に出来るという事に気付いた。でもその劇団員達は多分トップレベルのプロの魔法使いです。いつも笑顔で元気な人達です。何かと比べるなら劇団の皆は「雨の日に現れる虹」って感じです。皆に明るさと元気さを伝えるその素敵な人達をきっと忘れない。忘れられない。
 水曜日の昼から土曜日の朝までいたあの十八人の人達はいつまでも思い出に残すんだ。

                      鐙野 香織
      「いつまでもインマイメモリー」より                    


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こうえんの日がきました。みんな六時ごろにきていました。なぜなら前の方にばしょをとれるからです。
 始めた時、さいしょにたいこでした。そのつぎにソーランをしました。ソーランがおわった時にすぐはじまりました。ソーランをおどった人達は
「もう、はじまったのか。」
と言っていそいでかたづけました。
こうえんを見ていた時に、私は
「えんぎのところがすごい。」
と思っていました。
 おわった時にみんなでかたづけました。あとでカードをわたしてみんなでしゃしんをとりました。
 劇団員がかえった後はかなしいです。けど、いつも劇団員達の事をわすれません。絶対えんぎをしているところをわすれません。なぜなら、劇でそれはだいじなところだからです。
 劇団員達はまたピラールにあそびにきてネ。きたらいろんな劇を見せてネ。"

           河津 初美
         「楽しかった日」より                   


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 さて劇の時になりました。ぼくが劇をみていたときにだれかだれかもうしらなかったです。なぜならおけしょうをいっぱいつかっていたからです。
 げきのはっぴょうはとてもすばらしかったです。劇のはっぴょうのあとはなしていて、
「ええ、もうあしたかいるの。」
 そして土曜日かいるときにはもうみんななみだがおちはじめました。そしてバスが日本学校からでたときには劇団の人たちはなみだがたくさんではじめました。
 劇団かさと丸の人たちはとてもたのしくてとてもいい人たちでした。ぼくもあたらしいともだちをつくったりたのしいおもいでもたくさんつくれました。

                  中村 せいし
        「劇団かさとま丸」より 
            


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公演が終わったら、話したかった。とにかく、話したかった。おめでとう。すごかったよ。本当に良かった。最高。ピラールにすまない?質問は山土程あったけど、どれから始めたらいいかわからなかった。だから、話したかった。胸の中でうずくまっていたことを全部外に出したかった。
 公演後、送別会が行われました。乾杯をやって、授業で作ったインタビューのまとめを渡しました。ほとんどの人、特に女性達は泣きました。生徒達も。劇団員達も。僕も感動をしていましたが、涙は流しませんでした。だが、感動のあまり、言葉ができませんでした。
 その後、夕食を食べて、色々な人と話しました。うーん、これ、いいな。でも、時間が足りない。もっとピラールに居てくれないかな?もっと話がしたいよ!もっと深い友情をつくりたいよ!あー、時間が足りない!
 その夜、ずっと考えていました。なんでもっとピラールにいないの?ピラールへ来てくれた喜びと、もう明日帰ってしまう悲しみが何が何だか分らなく、同時に沸き上がって、胸から飛び出そうでした。皆、明日、帰るな!帰らないでくれ!もっと居て!そういう気持ちの中で、心が落ち付かないまま眠ってしまった。
 起きたら、今日劇団がピラールドスールから出発する感じがしなかった。
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                 鐙野 獅珠雄


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劇のテーマについてはちょっとしていました。けれどあんなに上手にげきが出来るなんて思っていませんでした。皆は本当に上手かったです。それに歌もダンスを混ぜたりして、そして光の使い方もすごかったです。
それ以上にびっくりしたのが、何秒も同じポーズをしていた事でした。他の人が話している時にちゃんと動かないで待っていました。それと声がよくそろっていた事。一人の声もずれていませんでした。
びっくりする事ばかりです。私達も以たような演技が出来ればいいと思っています。とても頑張ります。
 一番悲しかったのは別れの時でした。もう一回会う機会はあるでしょう。だけど今はメール交換していてうれしいんです。
この三日間はいい思い出ばかりです。色々な事を習ったり、笑ったりしました。本当に感謝しています。今から劇をする時には劇団笠戸丸をさんこうにしたいと思います。

           武安 ひかり
      「劇団笠戸丸有り難う」より