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太鼓&ソーラン フォルタレーザ遠征


2008年9月19〜21日までフォルタレーザ大学にて、フォルタレーザ州立大学他共催による
「ブラジル日本移民百周年記念・大学日本語講座開設15周年記念」イベントのショーに招かれ
招待生徒15名他、付き添い合わせて総勢31名で行ってきました。


   出発から到着まで

エレベーターやエスカレーターでも珍しがる子供達、
もちろん飛行機に乗るのは初めての子がほとんど。
記念に写真をカシャ。
あっちでもこっちでも。
・・・あの子もこの子もそこらじゅう・・・・デジカメ普通にもってるのね、みんな・・
でも・・・とりすぎっ!
では、行ってきまーす!
夜8時40分しゅっぱーつ。



で、3時間後 

 夜中の12時無事到着。空港には向こうの方が数名出迎えてくれていました。そして用意していただいた貸切バスでホテルへ移動。部屋に入れたのは夜中の2時半です。 しかし、寒いサンパウロとは違って、暑い。 

では、おやすみなさーい。



次の日、金曜日。ショー当日です。


 翌朝。ホテルのすぐ前が海。
 とりあえず、海を散歩。

昼食後いよいよ会場へ。
SESCとDRAGAO DO MARという会場2つで行います。

    発表1(SESC)

SESC
SESC
60年を迎えたそうです

SESCの前
おしゃれな雰囲気があります
「第一回ブラジル日本考会」
第一回?かんがえる会 ??

着くなり太鼓を締める皆

始めは琴のショー

そして、ピラール・ド・スール「親友太鼓」「ソーラン」の出番です。

 太鼓部
「轟音
 (ごうおん)
 太鼓部発足当初からいる初期メンバー5人による演奏。
 演奏が始まるとお客さんが増えていき、一気にお客さんが湧き上がりました。
ソーラン部
「よさこい 
 ソーラン
 
 2007」
 ソーラン部専用“はんてん”の初お披露目です。この日のために、出発前日の夜中1時過ぎまでお母さん達が頑張って縫いあげてくれ、完成ではありませんがなんとか赤バージョン9着を間に合わせてくれました。
 他に数あるソーランチームに比べてもかなり凝ったデザインになっています。
 その分費用は2倍、手間は3倍かかるそうです・・・
太鼓部
「響」
2曲目は全員による演奏。ここには写っていませんが、肩から桶太鼓をかついだ子達が演奏しながら、両側からお客さんの方へ向っていっています。

こっちとは違い、ほとんどが非日系のお客さん。ものすごく喜んで見ていました 終了後は、いっしょに写真をとりたい人が次から次へ。 質問やサインを求める人達の姿も。知らない人達からそんなこと求められたことあるかな? 完全にスター扱いでした。
それだけ、皆の「ショー」がお客さんの心に響いたってことだよ。


会場が予想以上に狭く、やりにくい面もありましたが、無事SESCのショー終了
いえーい!

    発表2(DRAGAO DO MAR)

SESC
外観はとてもおしゃれで、アート関係の施設がいくつか集まっているようです。

ここがショーを行う舞台。
広くてどの客席からでも舞台全面が見られる素晴らしい場所です。
  
こんな物もありました。

控室で準備をする皆。

ショーの始めは、カラオケ?
45分間ポルガルの歌で最後の15だけ日本語の歌・・・?

そして、もうすぐピラール・ド・スール「親友太鼓」「ソーラン」の出番です。


準備はO.K.!

出番直前。
リラックスしたものです。

 さすがに少し緊張しているようです。
           
 「あーうまくいきますように!」

さあ、出番はもうすぐだ。
いざ出陣!
    

ショーとともにこれからの1時間20分に及ぶ戦争のような舞台裏が始まるのでした。
 始めは「こんな子供達がたたくのかあ」と微笑ましい雰囲気がありましたが・・・
 新しく作った上下白はっぴ。全員であいさつの後、しずお&せいしの太鼓で静かな幕開けです。その後ろではご覧のように全員でしっかりと結ばれたウェーブ。“親友太鼓”を象徴しています。
 
 太鼓・ソーランのプログラム10こ中、7つはピラールチーム。プログラムの合間を少しでも短くするために1つ終わり舞台から去るたびに大慌てで着替えます。そして、休む間もなく太鼓を持ち次の配置へ。大方はその間3分未満でこなしていたのではないでしょうか。
 太鼓もソーランも動きが非常に激しく、しかもかなり気合を入れて声を出しています。見ている人にも伝わるその力強さがピラールチームの魅力ですが、その分、体力の消耗は非常に激しく、本来なら1つ終わるたびに休憩が必要なところです。しかも夏の暑さの中なので、非常に過酷です。
 1曲目はブラジル日本移民百周年記念曲「絆」。おそらくフォルタレーザでは始めて演奏されるのではないでしょうか。
 観客のそれまでの微笑ましい笑顔が、あっという間に驚きと興奮の笑顔に変わりました。

 フルタレーザ大学の大学生グループによるソーランの後プログラム3番はブラジル太鼓囃子。

 続けてソーラン2006。青はっぴ、白はっぴ、そして新調した赤はんてんがとてもよく舞台に映えていて、見た目が今までより数段アップしました。舞台にいるだけでもとてもさまになています。そして、見ている誰もがその力強さを感じずにはいられない動き。その感動は言葉では言い表せません。
会場の様子  
舞台両脇には
スクリーン
地元テレビ局が3つ取材に来ていました。 床も照明も音響もとても素晴らしかったです
セアラ州立大学生の
よさこいソーラングループ
「YOSAISORAN」

 日系人が一人もおらず、メンバーは全て非日系。ソーランが大好きでビデオやネットで見て練習をしているとのこと。4曲のうち、この日は3曲を披露してくれました。みんな上手で、素直にすごいなーと感心しました。

 新調した上下白はっぴ組と下黒・上青のはっぴ組に分かれたけんか屋台。ご覧のように、これもまた見た目だけでもかっこいいと思えます。2組に分かれた、太鼓のたたき合いの“けんか”。とても威勢がいい演奏です。

 締太鼓を肩からかつぎ明るくにぎやかなテンポの曲。まるでお祭りの中にいるような気分にさせてくれます。体力的にもかなりきつい状態のはずなのですが、みんな笑顔を絶やしません。本当にたいした子供達です。

 観客の意表をついた観客席最上段からの入場。はんてんを風でなびかせながら舞台上へ。曲げ伸ばしなど含め中途半端な動きをせず、体全体をせいいっぱい大きく使うのがピラールソーラン部の特徴。

 最後はやはり「友嵐」。体力の限界に達している最後に、一番激しい曲。もはや気力以外の何ものでもありません。圧倒的な迫力です。



 最後の演奏が終わると、観客席からは割れんばかりの拍手が起こりました。そして、息を切らしふらふらになりながらも太鼓部全員が大きな声で「ありがとうございました」と挨拶し礼をすると、驚くべき光景が。なんと、観客が次々と立ち出し拍手の嵐。観客全員スタンディングオーベーションで、しばらく拍手が鳴りやみませんでした。この瞬間、舞台上の親友太鼓のみんなの目から涙が。言葉ではとても言い表すことのできない感動・興奮・達成感、様々なものが一気にこみあげてきたのでしょう。付き添いで行った我々大人も涙を流さずにはいられませんでした。

 観客をここまでさせたのは、もちろん当地では珍しい和太鼓のショー、その演奏の素晴らしさもあるのでしょうが、それだけでなく子供達でありながらそこまでの演奏をし、また一切手を抜かず気を抜いた動きもせず最後まで力強く一生懸命な姿勢が彼らの心に大きく響いたからだと思います。“上手な演奏(発表)”と“心を揺さぶり感動させる演奏(発表)”は同じことではないというのを教えられたような気がします。今回ピラールの子供達がやったのは、“太鼓やソーランの上手さを見せるショー”ではなく、“太鼓やソーランを通じた子供達自身のショー”だったのだと強く感じます。

 この時の感動・興奮を観客はこれからも覚えているでしょう。
 太鼓部の皆と観客が一体となって生み出されたこの時の気持ちは、おそらくもう味わうことできはない一生忘れられないかけがえのないものとして、太鼓部の皆の心にいつまでも残り続けるでしょう。
 それは、その場にいた我々ピラールの全ての人間にとっても未だ感じたことがない時間だったのではないでしょうか。
 
 太鼓だけでなくどんな事にでも何年も頑張り続けてきて、この日素晴らしいショーを見せてくれた子供達、お疲れさん、よくやったね!そして、心からありがとう!



(生徒の日記より)
 友嵐はさいごのきょくでした。そして、見ていたおきゃくさん(?)はたってはくしゅをしていて、私達は(どういえばいいのかな〜)かんしゃ、よろこび、いろんな気持ちがドンッ!ときました。皆も(親友)かんどうをしていました。涙がでて、フォルタレーザへ行った事をぜったいにこうかいはしていない!と思いました。

(生徒の日記より)
 
フォルタレーザに行って本当によかった。生まれて初めてこんなことを感じました。生まれて初めてこんなに太鼓をやってて、よかったと思った。

(生徒の日記より)
 
発表中ーどたばた。言う事もない。ずっごいいきおいできがえて、じゅんびをしなくてはならない。ドンドン曲がなくなって来る。そして最後に太鼓のベストが友嵐。皆がつかれをのりこえて、もう死にかけるほど打った後の姿を見て、涙が出そうだった。

     おまけ

KINGYO
 雑誌でNO1レストラン(町で?州で?)に選ばれたことがあるという「KINGYO」で夕食。この日本食レストランのオーナーが今回のショーのお世話をして下さった方の一人ということで、31人分全て御馳走してくださいました。しかも子供達は奥の座敷席で。ほんとーにおいしかったです!子供達も「おいしい!」を連発していました。ありがとうございました!みなさん、フルタレーザに行った際には、ぜひ「KINGYO」へ!
 まるで日本の打ち上げ会のようでした。もちろんお酒はないのですが、みんな精神的に解放され、とてもとても楽しそうでした。

日の出
 まだ外は真っ暗。
 まだ午前5時です。
 さあ、海から昇る太陽を
・・・・くもり・・・
あーがっかり・・・あれ、
まてよ。あれはもしかして。
間違いない、太陽だ! おー太陽だー!
 

 今回の思い出にみんなでパチッ。
 あ〜青春だね〜。
 この写真には、素晴らしい青春時代がぎっしりつまっているね。
そして、そんなビーチでソーランを踊ってみたりして・・・


    帰り 

フォルタレーザ空港
(午後4時10分発)
 お世話になったセアラ州立大学日本語講座を専攻している学生達と記念撮影。わざわざ見送りに来てくれました。皆さん、ありがとうございました。
 特に、今回のショーにピラールに声をかけてくれ、その後の準備・打ち合わせや、ショー当日を含め滞在期間の世話など、伊藤由佳先生には全面的にお世話になりました。これを実現させるにあたり、直前まで困難な問題が数多くあったと思いますが、由佳先生の献身的な働きのおかげで実現し、素晴らしい時間を過ごせました。言葉で言い尽くせないほど感謝しています。
(午後7時10分着)
リオ・デ・ジャネイロ空港
(午後11時10分発予定
リオの空港で夜11時まで3時間待ち。
もうみんなぐったりです。
・・・のはずが、さすがブラジル、やってくれます。
何の連絡もなしで、飛行機来ず。
結局、出発は夜中の12時過ぎ。
(午前1時着)
サン・パウロ空港
荷物受け取ったりなんだかんだで、空港を出たのが、午前2時前。
ピラールの会館に到着、午前4時15分。生徒はそこから車で自宅へ。
ちなみにブラジル学校は午前7時過ぎに始まります・・・。 
 前の日、日の出を見るために朝4時半に起きた子供達。丸24時間まともに寝ていません・・・
 さすがに学校へ行くのは無理だろう、と思いきや、5人はちゃんとブラジル学校へ行きました。午後からは日本語学校へも。ブラジル学校を休んだ子もみんな日本語学校へは来ました。でもちゃんと行った5人は極度の疲労と睡魔で放心状態でした・・・そんな中、漢字テストがあったりして・・・・・


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